劇団四季「壁抜け男」

観劇   劇団四季「壁抜け男」   上野市文化会館 2002/11/09
珍しく、わがお膝元での劇団四季の公演ということで、公演スケジュールを知ったとたん、劇団四季の会員優先発売の初日にチケット手配完了。おかげさまで前から3列め(実質的には最前列)の席だった。

社会人になってから地元でコンサートを見る機会がなかった(っていうか大阪で見てたから)私は地元の会場なんて、一度も行ったことがなかったのだが、初めて行った上野市文化会館、こじんまりしていて綺麗な会場だった。モー娘がまだ人数少なかった頃にここでコンサートしていたということもあった。モーニングコーヒーの後で、ちょっと人気が沈みかけた時期のことだけども。

18:00開場、18:30開演ということだったので、家を17:40頃でればいいかと思っていた私に父が言った。
「早く行かへんだら、駐車場混みまくりで、奥の方にしか停めるところなくなるから、帰りになかなか駐車場から出れへんで。悪いことはいわんから早よ行け・・・」
ふーん、そんなもんかいな?と思いつつ、16:00頃家を出て、本屋に寄り、17:30頃会場に着いたのだが、父の言うとおり、日頃娯楽の少ない田舎のこと、すでに駐車場は着々と埋まりつつあった。早めに出かけたこともあって、あまり奥のほうではなく、出口に比較的近い場所に停めることができてラッキーだったが。

さすがに田舎である。かなり老若男女、年齢層も幅広い客層だったと思う。そうは言ってもどちらかというと女性の方が多いわけではあるが。

この壁抜け男、人妻に恋する真面目な公務員が、ひょんなことから壁を抜けれるようになり、庶民に人気の義賊になって恋する女性に自分をアピールするという話しである。
詳しいストーリーはこちら http://www.shiki.gr.jp/applause/kabenuke/story.html
主人公のデュティユルはダブルキャストで下村尊則さんか、石丸幹ニさんだったんだけど、現在は下村さんは「コンタクト」に出演中で、石丸さんが主人公でした。
石丸さんは、ご存知の方はご存知かと思いますが「コーヒーの違いを知る男、ネスカフェ」のCMにも出ていた人です。このCMはたくさんの魅力的な人たちが出ていますが・・・
私的には石丸さんといえば、「オペラ座の怪人」のラウルの印象が深いわけです。とにかく声が好き〜!そして笑顔が爽やかなんですよ〜!

そして始まった壁抜け男・・・まず思ったのは、どちらかというとこのミュージカルは子供向けではないこと。いや子供にも理解はできると思うんだけど、同じ子供が見るならCATSとかライオンキングとか赤毛のアンのほうが入りやすいでしょう。大人な人にはなかなか酸いも甘いも噛みわけるような恋の話で、楽しめるとは思うんだけども。それに娼婦の女性が歌うナンバーはかなりエロな内容でしたさ。小学生にも理解できるかどうかはわからないけども(笑)。

フレンチミュージカルというフランスを舞台にしたミュージカルだけど、うーん確かにモンマルトルなんだろうけども、言われたらそうかと思ったくらい。でももし本場に行けば、それはそれ、壁抜け男の舞台だ〜と観劇するかもしれない。フランスに行ったことのない自分には雰囲気がつかめません(笑)。あぁフランスにも行ってみたいなぁ・・・
だけど地味で真面目な男性が、思いがけない能力を持ったことで、性格がどんどん明るく変わっていくというのはうなずける話しでした。でもね、このお話は主人公が明るくなっていかなければ、ただの危ない人なんだよね。下手するとストーカーにもなりかねないっす(爆)
いくら恋する女性に振り向いて欲しいからといって泥棒になっちゃいかんでしょ、ル○ン3世じゃあないんだから。でもね、そこは楽しいミュージカルですから、そんなことは本当は考えてはいけないのね。
恋する男の純情さを汲んであげるのが女性の正しい見方なのかもしれません。

ラストは、ちょっとしんみりしてしまう内容なんだけど、カーテンコールで客席を交えて一緒に歌うナンバーはとてもイイです。人生ってすばらしい〜って感じです。
カーテンコールでの石丸さんの笑顔は最高でしたさ!

田舎だからね、ミュージカル見てる最中では、都会での公演のようにグッドタイミングな拍手とかは少ないの。残念なことに。でもねカーテンコールに向けての拍手は本当に大きかったし、長かったし、これでもかこれでもか!というくらい何度も拍手してたし、おかげでカーテンコールの回数は多かったです。(きっと都会ではもうちょっと諦め早いような気がするのね)

面白いかな?と思って見に行った「壁抜け男」・・・面白かったです。通な大人なら楽しめます、たぶん。
今回は石丸さんだったけど、もし今度見るときは、個性的な魅力の下村さんの主人公も見てみたいなぁ・・・・

お願い劇団四季の方、次は「赤毛のアン」の公演で地方公演してください・・・(笑)






         
















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